
概要
Webサーバーを立ち上げる際に、必要不可欠ともいえるほどのシェアを誇る、「Apache」のインストール、設定の仕方について本記事で紹介します。インストール
まずyumでApacheをインストールします。
# yum install httpd
念のためバージョンも確認しておきましょう。
# rpm -qa | grep httpd
httpd-x.x.x-xx.exx.centos.x86_64
httpd-tools-x.x.x-xx.exx.centos.x86_64
設定
設定ファイルを編集します。設定は /etc/httpd/conf/httpd.conf を弄ります。
設定変更をするので、先にバックアップを取っておくことをお勧めします。
バックアップ作成
# cp -a /etc/httpd/conf/httpd.conf /etc/httpd/conf/httpd.conf.old
コピー先の名前は自分がバックアップと分かれば何でも良いです。
これで何かあっても戻せます。
設定変更
では実際に設定ファイルを編集していきます。無い項目は追加していき、ある項目は変更していきましょう。
# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf
# サーバー管理者のメールアドレス設定
#ServerAdmin root@localhost
# サーバーのホスト名設定
#ServerName www.example.com:80
# ドキュメントルートの指定、.htaccessの有効化
DocumentRoot "/var/www/html"
<Directory "/var/www/html">
AllowOverride FileInfo AuthConfig Limit
Order allow,deny
Require all granted
</Directory>
# URL省略時にアクセスするファイルを決定する
<IfModule dir_module>
DirectoryIndex index.html index.cgi index.php
</IfModule>
# 日本語が文字化けしないよう設定
#AddDefaultCharset UTF-8
AddDefaultCharset Off
# HTTPリプライヘッダに最小限の情報しか載せない設定
# ServerTokens
ServerTokens ProductOnly
# ServerSignature
ServerSignature Off
実際にはもっと設定が必要であったり、セキュリティ等を向上させるにはまだまだ必要ですが、きりがないのでこの辺で設定を一旦保存します。
構文チェック
構文チェックをしないとミスしていたりしたときに気づけないことがあるので、一応構文チェックを下記のコマンドで行います。# httpd -t
もしくは
# apachectl -S
httpdもapachectlもapacheを操作するコマンドですが、どうやらapachectlのほうが正式らしいです。どちらでも良いので実行しましょう。
ちなみに私はhttpd -tを使いました。
何か構文が間違っているといわれた方は見直して修正しましょう。
ここで何も言われずに再起動したらエラーになる場合ももちろんありますが、事前にわかるものは対処していきましょう。
設定反映
最後に設定反映を行っていきます。実行するコマンドは次のコマンドです。# systemctl restart httpd
一応ちゃんと起動できているかステータスも確認しましょう。
# systemctl status httpd
activeになっていればOKです!
自動起動設定
もし再起動がかかったりしたら、また起動しないと使えなくなってしまうので、再起動しても自動で起動するように設定しましょう。# systemctl enable httpd.service
これで立ち上げ時に毎回起動する必要がありませんね。