概要
ここ数年、DropBoxやGoogleStorageなどのクラウドストレージサービスが増えてきました。他人との共有ができて、便利なのでよく私も使っています。ところで、このクラウドストレージ、サーバーさえあれば、私たちでも作ることができます。
自分のサーバーで管理することで、見られたくない人やセキュリティリスクを自分で管理することができます。
安価で大容量のサーバーを借りて、そこでさまざまなファイルを管理する。
それを実現できるのがownCloudと呼ばれるソフトウェアです。
今回は実際に、そのownCloudをCentOS7にインストールして、使える状態まで設定しようと思います。
インストール
まず、ownCloudは初期のリポジトリにはないため、公式からリポジトリをインストールをしてきましょう# wget http://downoad.owncloud.org/download/repositories/stable/CentOS_7/ce:stable.repo -O /etc/yum.repos.d/ce:stable.repo
# yum -y install owncloud
以上でowncloudのインストール自体は完了ですが、動作させるためには以下の環境が必要です。
・php
・apache
・データベース(ない場合ownCloudがSQLiteを勝手に用意してくれるようですが、自分で指定したい場合は事前に用意)
まずapacheから
# yum -y install apache
# systemctl enable httpd
# systemctl start httpd
次にphp、epelのリポジトリを入れて、必要なパッケージを取得しましょう。
# yum install epel-release.noarch
# yum install php php-mbstring php-pear php-pear-MDB2-Driver-mysqli php-pear-Net-Curl
phpを入れたため、apacheの再起動をします。
# systemctl restart httpd
一旦はこれで動く状態にはなりました。
実際にアクセスをする際は
http://hostname(IPアドレス)/ でアクセスができます。
アクセスすると、以下のような画面が出てくると思います。 ここで管理者ユーザーのIDとパスワードを決めたら使えるようになります。
また、この画面の真ん中、ストレージとデータベースを選ぶと、SQLite以外のデータベースを使うことができます。 あとは自由にユーザーを作るなり、ドメインを変更するなりして、共有しつつ使用していけるとよいですね。
総評
うまく活用することで、DropBoxやそのほかのクラウドストレージサービスよりも安価で済ませることができたり、セキュリティ観点で安全にファイルの共有ができたりすると思います。そこまで難しくなく、機能も豊富なので、一度使ってみるのも良いかもしれません。