[Ainex TL-003]星形ドライバーでHDDを分解

長年使用していて個人情報などの大切なデータが入っていたHDDを処分する際、データの削除だけでは本当にデータが消えているのか不安なときがありました。復元ソフトなども多数出回っており、ただデータを削除しただけでは安心とは言えませんね。今回は物理的にHDDを分解し大切なデータを復元できなくなるようにしてみたいと思います。
  • メーカー Ainex
  • 商品名 星形ドライバー 7本セット
  • 型名 TL-003
  • 発売日 2008/10/06
特徴
ビットにはモリブテン鋼を使用し、耐久性に優れています。

仕様
星型ドライバー (トルクスドライバー)
T5/T6/T7/T8/T9/T10/T15の7本セット
専用プラスチックケース付
寸法
長さ: 120mm
ロッド長: 40mm
グリップ: 80mm
ご注意
タンパープルーフ (いじり止め付) には対応していません。

https://www.ainex.jp/old/tl-003/

クロムモリブデン鋼を使用した丈夫な星形ドライバー

鋼に硬さ、強さ、粘りを与え、合金元素の中で最も信頼性の高い元素と言われているクロムモリブデン鋼を使用して出来たドライバーのためネジに負けることは少ないと思います。長年頑丈にネジが止めてあるHDDの分解に使用してきましたがドライバーの先が欠けることもなく今でも現役です。

使ってみて良かったところ

  • クロモリブデン鋼を使用 HDDのネジはとても固く締まっていますが緩めるときに力を入れてもドライバーが欠けることはありませんでした
  • 7本セット 7種類のサイズのドライバーが入っているので今までサイズが合わずに使用できないということはありませんでした


使ってみて気になったところ

  • ドライバーのグリップが細い HDDのように頑丈に締めてあるネジを回す際にグリップが細いため力を入れずらいと感じることがありました

実際にHDDを分解してみます

今回分解するHDDです。星形のネジを使用しています。
ネジを回す際はサイズに気を付けましょう。見た目でどのドライバーのサイズを使用するか判断するのではなく、大きめのサイズからネジにはめて試して力の掛かり具合を確かめたほうがオススメです。
大抵のHDDはこのようにネジがシールの裏側に隠されています。全部のネジを外したのにまだパーツが外れないというときはシールの裏を探りましょう。 ネジを回す際は回す力よりも縦方向に押し付ける力が重要です。押し付ける力7割、回す力3割の配分が良いとされています。
それでもHDDのネジは頑丈に締まっているためこのように力を入れすぎるとネジがドライバーに負けて窪みが削れてしまうことがあります。これはネジをなめると言われる状態です。この状態だとドライバーとネジが噛み合わなくなり回せない状態になってしまいます。
ここで諦めることもできますが、大切なデータの入ったHDDをそのまま処分することは不安です。こういうときは以前の記事で紹介したネジザウルスがあるとなめてしまったネジを回すことができます。
普通のペンチだとネジを掴むのが非常に困難です。ですが、ネジザウルスはネジを外すことに特化して設計されたペンチなのでがっしりとネジを掴み回すことができます。
これで分解は完了です。鏡のように綺麗なディスクとレコードの針のような物が見えますね。あとはこれを同じ要領でネジを外して分解し、ディスクを割ったり針を曲げてあげればデータの復元が限りなく難しくなります。

総評

今回は実際にHDDの分解をしてみました。星形ドライバーを探している方にはとてもお薦めです。クロムモリブデン鋼を使用しているのでとても丈夫で10年近く使っていますが全く劣化している形跡もありません。また、ネジをなめてしまったときにネジザウルスがあるだけでとても助かるのでこちらも持っていて損はないと思います。

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