概要
最近のメールサーバはpostfixとdovecotを使っているところが増えてきました。以前はsendmailとかを使っているところが多かったと思うのですが、sendmailはcfファイルの設定が難しいとよく聞きます。postfixの設定はそこまで難しくありませんでした。
その辺もPostfixに移行した理由だったりするかもしれませんね。
ここでは実際にPostfixをインストールして、設定をしていきます。
動作環境
今回はVirtualBoxにCentOS7を導入して行っています。CentOSであれば問題ないと思います。
インストール
まず、CentOS7にはデフォルトでPostfixがインストールされていると思うので、デフォルトで入っている場合は特にインストールする必要はないです。
ただ、念のため長い間アップデートしていなければアップデート等はしておきましょう。 万が一インストールされていない方は以下の手順でインストールしていきます。 yumでpostfixをインストールします。
# yum install postfix
一応アップデートも。
# yum update postfix
念のためバージョンも確認。
# rpm -qa | grep postfix
postfix-2.10.1-9.el7.x86_64
設定
設定ファイルは次のファイルです。念のためバックアップを取っておきましょう。/etc/postfix/main.cf
バックアップ作成
# cp -a /etc/postfix/main.cf /etc/postfix/main.cf.bak
特にバックアップファイルの名前は何でもいいですが、
私は.bakにしました。.oldでもなんでも大丈夫です。 ちなみに設定は以下の箇所の設定していきます。
myhostname : ホスト名とドメイン名を設定 (FQDN形式)
mydomain : ドメイン名を設定
mydestination : ローカルユーザーに配信するメールアドレスの設定
mynetworks : メール送信を許可するクライアントのIP情報を設定
home_mailbox : 受信するメールのデータ形式の設定( mbox or Maildir)
上記の5か所を主に設定していきます。
では実際に設定ファイルを弄っていきます。
# vi /etc/postfix/main.cf
かなり設定するところが探しにくいと思いますが、viを活用していきましょう。
初期の状態だと、恐らくこうなっています。
# myhostname = host.domain.tld
# mydomain = domain.tld
mydestination = $myhostname, localhost.$mydomain, localhost
# mynetworks = hash:/etc/postfix/network_table
# home_mailbox = Maildir/
同じ行の1つ下に次の文を追記していくか、コメントアウトしてあるものを外して編集して次のようにしてください。
myhostname = mail.desk.wiz--lab.net
mydomain = desk.wiz--lab.net
mydestination = localhost.$mydomain, localhost, $mydomain
mynetworks = host
home_mailbox = Maildir/
ざっくりと設定しましたが、最低限これでもう動きます。 Postfixのコマンドで、設定ファイルのチェックができるので、念のためチェックもしておきましょう。
# postfix check
特に何も出なければそのままで大丈夫です。
postfixを再起動させて、設定を反映させましょう
# systemctl restart postfix
これでメールの送信を行うことができるようになりました。
総括
最低限ですが、Postfixの設定をすることができました。私はsendmailの設定をしたことがないのでわからないですが、Postfixのほうが設定が簡単のような気がします。実際にsendmailの設定を行ったことのある方がいれば、どちらが簡単か教えて頂けると嬉しいです。